前夫と離婚に至るまで19

父は私の話を聞くとすぐに

『もう我慢しなくてもいい。

もう頑張らなくてもいい。

世間体なんて関係ない。

そんな奴とは離婚した方がいい!』

と言いました。

 

あまりの展開の早さに

ただただ驚きました。

ここから寡黙な父が一気に

動き出しました。そんなに

行動力のある父を見たことが

ありませんでした。

 

娘のために、こんなに動いてくれる

父に申し訳ない気持ちで一杯でした。

 

まず父はアメリカにいる前夫を

無理矢理日本に緊急帰国させました。

そして、父は1人で前夫に会い、

前夫の考えを確認しに行きました。

 

私も同席したいと言いましたが、

もう会わなくていいからと言われ、

母と家で待ちました。

 

父は帰宅し、言いました。

『離婚しよう。彼は100%修復は

ないと言った。例えお前がいくら

やり直したいと願っても相手に

その気がなければ結婚生活は

続けられないんだ。諦めるんだ。

お前はまだ若い、今ならやり直せる。

離婚に向けて話し合いをしよう。

父さんにすべて任せなさい。

お前にはこれ以上、辛い想いは

させないから』

 

私は複雑な気持ちでしたが、

父に頷くしかありませんでした。

『あぁぁ、私、バツイチになるんだぁ』

とぼんやり思ったことを思い出します。

 

その後、父親は前夫に離婚を承諾する

旨を伝え、前夫から義両親に話はされた

ようでした。義母の宗教では、離婚は

絶対してはならないことのひとつ。

息子の離婚にどう思ったのか。。

 

私の母は、常に私に寄りそい、

他愛のない話をいつまでも

聞いてくれる優しい母でした。

父が離婚に向けて話を進めているが

私にまだ多少の迷いがあることも

知っていました。

 

母は義母に連絡し、一度会う約束を

しました。私も同席し、3人で

ファミレスで会いました。

 

義母は見たこともないような

土色の顔色をしていました。

具合が悪いようでしたが、

私はそのときすでに義母と

普通に話せる状況ではなかったので

顔色について詳しく聞いたりは

しませんでした。

 

義母は、前夫の擁護をし始めました。

自分の息子だもん、擁護するのは

当たり前なので、別にショックは

受けませんでした。

 

でも、離婚の話になる前、

義母と私2人で過ごした時の話になり

私は悔しさが蘇り、ファミレスで

大泣きしてしまい、結局その日は

話し合いにならずそのまま帰りました。

 

義母と2人で過ごした時の話は、

離婚を進めるより前の話に

なるのですが、次のブログで

少し触れることにします。