前夫と離婚に至るまで9

暗すぎる日々を過ごしながらも

狭い家なので、たまには家で夫に遭遇

したりしました。

 

夫は明らかにその日の気分で

言うことが違いました。

 

あるときは、

『どうしても彼女を想ってしまう』

あるときは、

『この想いを断ち切るので、やり直そう』

あるときは、

『お前のこと、やっぱり好きかも』

 

ここまで言うことが違うと

病気なんじゃないかと

真剣に心配しました。

だって、明らかにおかしい。

多重人格者のようです。

 

月日が流れ、私も冷静になり、

やがて、『結婚して初めての試練、

みんな結婚は忍耐だ!とか言ってたし、

一度の過ちさえも許さず私は離婚するの?』

と自問自答するようになりました。

 

とりあえず、許す、、というか

一度元の生活に戻して

やり直してみようと思いました。

きっともうない、もうこんなことないって

信じようと必死でした。

 

元の生活に戻し、夫婦の会話も

まぁ何となく普通に戻った頃、

前夫が突然大きな大きな箱を

持って帰宅しました。

 

満面の笑みで私に差し出し、

丁寧に謝ってくれました。

もうしない、もうしないよと。

 

箱を開けてみると

私が触ったことすらないような

ブランドのバッグでした。

軽く数十万円。。

正直、引きました。

お金で解決されたような

気がして気分が悪かった。

 

でもまた喧嘩が始まるのが嫌で、

素直に受け取りました。

 

彼はお金で手っ取り早く?

解決したいタイプのドライな

人間だったことが、

後々出てくるエピソードからも

わかります。

 

いかにも優しそうなのに、

中身は冷血な人だったなぁと

思い起こされます。